出産直後はママと赤ちゃんにとって重要な「親子のチューニング期間」です。鳥は生まれて最初に見たものを親だと思うと言いますが(いわゆる「刷り込み」)、人間の赤ちゃんの場合も、出産直後の数時間に触れ合うことが大切だということが科学的に明らかになっています。
出産直後は親子のチューニング期間
早めに赤ちゃんの扱いに慣れておくと、早く赤ちゃんの求めていることが分かるようになります。出産後はママと赤ちゃんを極力一緒にいさせてあげ、ママには赤ちゃんを抱きたいときに抱かせてあげるべきです。そうしないと、親子のある種のチューニング期間が阻害されてしまいます。
本来なら出産後にママがやるべきお世話を、他の人がやっている場面をよく見かけます。しかし、ママを早く赤ちゃんのお世話に慣れさせてあげないと、いざ退院して連れて帰るときに不安になったり、赤ちゃんを扱うこと自体が怖くなってしまう恐れがあります。
ママはなるべく早く赤ちゃんのお世話を始め、お互いのことを知り合える環境を整えましょう。もし赤ちゃんが保育器に入れられているのなら、できるだけその近くで過ごし、できることは自分から進んでやりましょう。たとえ赤ちゃんに触れられなくても、話しかけてママの存在を知らせてあげることはできます。
病院側はママの意思を尊重すべき
画像引用元:Wikipedia
本来、ママが赤ちゃんを抱く頻度どはママ自身で決めるものです。ですから「赤ちゃんを抱かせてほしい」「しばらく赤ちゃんと二人っきりにさせてほしい」と思ったら、口に出してそれを周りにはっきりと伝えましょう。
病院側の方針などによって、出産後すぐに赤ちゃんと引き離されてしまったママたちは、この頃に二人きりの時間をあまり持てなかったことを悔んでいます。ついに生まれてきてくれた我が子との憩いの時間を満喫したかったのに、全然思い通りにさせてもらえないどころか、逆に嫌がらせをされたと感じている人も大勢います。この時期のママはただでさえ、お腹を痛めて生んだ我が子とずっと寄り添っていたいものです。それなのにエンエン泣いているときでさえ抱き締められないとなると、本当にいたたまれない気持ちになるものです。
また赤ちゃんが未熟児のような形で生まれたせいで、出産後しばらく一緒に過ごせなかったママもいます。そういうママたちは赤ちゃんが自分の元に戻ってきたときにホッとしたと同時に、「これから自分でちゃんと育てていけるのか?」という不安がよぎったと言います。
最初の数時間が大事
出産後の数時間はお互いを知るための大事な時間です。できる限り赤ちゃんと一緒に過ごしましょう。出産後のママは、赤ちゃんに対する感受性が非常に研ぎ澄まされています。また基本的に生まれたての赤ちゃんというのは目がとても冴えていて、周囲の状況をしっかりと感じ取り、わずかな音にも耳を傾け、目の前に現れた顔をじっと見つめます。そこにパパも立ち会っていれば、三人で出産の思い出を共有できます。
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