生後8ヶ月半/37w週のメンタルリープ6とは

37 w週 (生後 8 カ月半) 頃に、第六リープ「分類の世界」がやってきます。これからは物事の探求の仕方が随分と綿密でしっかりとしてくる時期です。そのため親指と人差し指で床のちりを 1 つ 1 つ拾っては熱心に調べたり、食事のときに指で食べ物をつぶしてどうなるか観察する姿が見受けられるかもしれません。極めて真剣な表情で熱心に何かを探っているように見えますが、具体的には物事を分類する作業にいそしんでいるのです。

この頃から異なる物体や印象、動物、人同士を、同じグループやカテゴリーに分類できることを理解します。たとえばバナナとホウレンソウは見た目も、感触も、味も違いますが、両方とも食べ物です。そういった類似点と相違点を判別し始めることで、これから「馬と (大きな) 犬」や「牛と (黒と白の斑点のある) 猫」も区別できるようになります。

この頃の赤ちゃんは行く先々にある物すべてを観察し、周りの物事をカテゴリー分けします。今回のリープでもまた赤ちゃんの感覚世界がアップデートされ、そのことが五感に大きな影響を及ぼします。私たちが話すときに使っているカテゴリーは自分の思考の表れです。この分類のリープをとげた赤ちゃんは、理解したカテゴリーを頭の中で考えるときにも使い始めます。そのため、これからは親子でお互いの考えが理解しやすくなるでしょう。

赤ちゃんが分類のリープの第一フェーズに入ってぐずりやすくなるのは 34 w週頃からです (w週はリープを見積もるために出産予定日から数えた週数で、ワンダーウィークと読みます)。その直前に赤ちゃんの脳波が急変し、頭が大きくなり、ブドウ糖の代謝が増える現象が起こります。それらを経て行動に進歩が見られる、お天気フェーズは 37 w週頃に始まります。

この時期を境に赤ちゃんの中で「動物」などの物事を総称する概念が芽生え始めます。ただし基本的なカテゴリーが落としこまれるまでには、まず日々の生活の中で経験した物事の比較を繰り返さなければなりません。そして特定のカテゴリーに当てはまる物たちの類似性やカテゴリー間の違いを見きわめ、その間違いを大人に指摘されて何度も修正していく必要があります。そのため特定の概念を理解するタイミングは、同じ時期に生まれた子たちでも数週間から数ヶ月ちがってくる場合があります。

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