メンタルリープの本の著者と日本に伝えた人物の経歴

F. プローイユ博士

本名 Frans X. Plooij。1946 年生まれ。1980 年、フローニンゲン大学にて博士号取得。アドリアーン・コルトランド (アムステルダム大学)、ヘイン・オームン (ナイメーヘン大学)、ヘラルド・バールンズ (フローニンゲン大学) 等と共にオランダで研究。

1971 ~ 73 年、妻である H. ヴァン・デ・リート (ケンブリッジ大学博士号) およびジェーン・グドール (国連平和大使、京都大学名誉博士号) 等と共に、タンザニアのゴンベ国立公園にて野生のチンパンジーの子供の発達に関する研究に従事。

1973 ~ 76 年、ロバート・ハインド (ケンブリッジ大学名誉教授) 等と共にイギリスのケンブリッジ市にある英国医学研究審議会 (MRC) にて行動の発達と統合に関する研究部門に勤務。

1976 ~ 80 年、オランダ、ラドバウド大学の発達心理学部で研究。

1981~93 年、オランダのアムステルダム市にある児童学研究所にて研究開発部門の責任者として勤務。また同研究所の代表として、(小児向けの革新的な外国語教育の実施を目的とした) 欧州連合 SOCRATES-LINGUA プロジェクトに参加。

1993 ~ 98 年、フローニンゲン大学発達実験臨床心理学部教授。

上記と並行して 1989 ~ 93 年、人間行動学に関する国際学会の学識担当責任者、IEDPE の副会長、動物行動学および社会生物学に関する学術誌「Ethology and Sociobiology」の編集委員、臨床小児心理学・精神医学に関する学術誌「Journal of Clinical Child Psychology and Psychiatry」の査定委員を歴任。

現在はオランダのアーネムにある乳幼児学国際研究所IRISの理事長、ヨーロッパにおける「乳幼児の退行期に関する異文化間研究 (ISIRP)」プロジェクトの創始者、おもちゃなどの子供向け製品メーカーへのコンサルティングを行う Kiddy World Promotions 社の役員として活躍。

小児発達や行動生物学に関する国際的科学会、およびニューヨーク科学アカデミーの正会員。

多数の科学出版物に加え、英語から日本語まで世界 12 カ国語で出版された育児書 The Wonder Weeks (日本名「不思議な週齢ワンダーウィーク」) を始めとした子育てに関する数々のベストセラーを執筆。

H.ヴァン・デ・リート博士

本名 Hetty van de Rijt-Plooij。1944 年生まれ。オランダのラドバウド大学で教育心理学を学び、大学院では知的障害について研究。

1971 〜 73 年、夫である F. プローイュ博士やジェーン・グドール博士と共に、アフリカ・タンザニアのゴンベ国立公園で野性のチンパンジーの子どもの発達を研究。1973 ~ 76 年、英国医学研究審議会 (MRC) の行動発達統合ユニットで、ロバート・ハインド博士等と共に研究。

1976 年、長女のザビエラを出産。1982 年イギリスのケンブリッジ大学にて自然人類学の博士号を取得。

1986 〜 1990 年、アムステルダム大学の研究員として、実際の家庭における映像撮影や直接観察、親御さんへのインタビューなどを通じて、人間の赤ちゃんの発達過程を研究。

※H.ヴァン・デ・リート博士が筆頭著者として夫 F. プローイュ博士と共に執筆した育児書「The Wonder Weeks」は、英語から日本語まで 12 ヶ国語で出版されるベストセラーとなり、本書を基に考案した育児指導・支援プログラム「Leaping hurdles」の成果を科学評価研究として発表しました。そして彼女は59歳の若さでこの世を去りました。

※H.ヴァン・デ・リート博士はタンザニアでのチンパンジーの研究を基にメンタルリープを発見しましたが、現地で熱帯病の一種の奇病にかかり、その後の長い闘病の末、2003年に亡くなりました。しかし、その生涯をかけた仕事が実を結び、彼女が残した著書「ワンダーウィーク」は、今でもママやパパの育児の負担を減らし、子どもの健やかな発達を促すことに貢献しています。

石川卓磨

F. プローイユ博士とH. ヴァン・デ・リート博士のご家族に掛け合ってワンダーウィークの本とアプリの日本語化を実現した共訳者であり、「メンタルリープ」という日本語訳の名付け親。埼玉県出身、早稲田大学→東京学芸大学・臨床心理学プログラム。メンタルリープの公式情報を日本に伝えているメンタルリープ研究所の主席研究員。

Wikipediaの情報も参照

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